わたしたちのこと

掲げる理念

様々な職種や得意分野を持った住⺠や医療介護福祉、まちづくり関係の専⾨職が「暮らしているだけで幸せになれる」お⼿伝いをする。

⽇本全国で少⼦⾼齢化に伴う⼈⼝減少や、都市への⼈⼝流出などの影響で⼈⼝が減少する地域においては、「⼈が減ったから寂しくなった」「減っているから地域⾏事ができなくなった」などの声があがります。福井県の南越前町も例外ではありません。しかし、価値観が多様化し、常に新しい情報が流れてくる現代においては「ものが多いからできることが多くて幸せ」「お⾦があるから幸せ」など、かつてのように誰もが幸せを感じるような共通理念は弱くなっており、「⾃分らしい幸せ」を⾒つけることが、⽇々の幸せにつながります。むしろ、都会ではなく地⽅、お⾦より地域での役割、⼈とのつながりが幸せを感じる⼤きな要因になるかもしれません。
私は地域の暮らしを⽀える診療所の家庭医・総合診療医として働く中で、診療所で待っているだけ、医療介護福祉だけでは住⺠の「幸せ」を⽀えられない経験をしています。何のピースが⽋けているのか?そのことについて今も考えて続けています。そんな時、ウェル・ビーイングの概念と出会いました。そして住⺠の暮らしの「幸せ」に⽬を向けてみたいと考え、本事業では2019年度から2022年度に公益財団法⼈トヨタ財団の助成のもとで、
・⼭海⾥インタビュー:南越前町の住⺠である「⼭海⾥暮らし⼈」の皆さんに学⽣・初期研修医がインタビュー
・⼭海⾥暮らし体験:南越前町の住⺠である「⼭海⾥暮らし⼈」の皆さんの暮らしを体験する
・⼭海⾥カフェ:学⽣・初期研修医が住⺠むけに開催した得意ごとカフェ
を⾏っています。

  • 患者を多角的に診る 患者を多角的に診る

    患者を多角的に診る

  • 家族や生活背景まで診る 家族や生活背景まで診る

    家族や生活背景まで診る

  • 地域全体を診る 地域全体を診る

    地域全体を診る

一般社団法人日本プライマリ・ケア連合学会が運営する
総合診療医ウェブサイトより引用

  • 地域包括ケアを支える
    総合診療医という在り方

    家庭医・総合診療医は「あなたの専⾨医」です。
    家庭医は⽇本プライマリ・ケア連合学会の認定資格、総合診療医は⽇本専⾨医機構の認定資格となっています。⽇本に約1000⼈しかいない存在です。(2022年度現在)
    海外では、家庭医・総合診療医と各科の専⾨医の⽐率が半々くらいの国もあります。総合診療専門医は、患者の特定臓器に着目するのではなく、地域に住むあらゆる年齢、性別の患者の健康問題に向き合って治療を行います。⾚ちゃんから⾼齢者まで
    ⾝体の病気はもちろん
    ⼼の悩みや
    暮らしの困りごとも相談できる存在です。

  • なぜ「地域」なのか

    健康の決定要因と
    早期死亡への寄与割合
    なぜ「地域」なのか

    健康は何で決まってくるのか。健康の決定要因のうち5割以上は、周囲の環境によるものだという研究結果があります。地域医療の役割は患者の生活に寄り添い、健康の手助けをすることであると、私たちは考えています。
    それが小さな変化であっても、それが積み重なり、関わり合うことで、健康であることに繋がると信じ、日々試行錯誤しながら患者、まちの住人とのコミュニケーションを続けています。

関連事業

  • 医療だけではない
    多職種連携による取り組み

    「健康」や「環境」をより深く理解し再現度を高めようと考えると、医療の知識だけでは網羅できないことも出てきます。私たちの活動は、診療所(医療)を中心としながらもさまざまな職業や人とも連携を深め、地域医療の可能性を探っています。現在私たちのチームには、ゲストハウスのオーナーや、地域のお花農家など、多種多様な職種のメンバーで構成されています。そのメンバーと共に何ができるかを考え、試行錯誤を続けています。

  • 今庄診療所

    診療所

    今庄診療所は約70年前に今庄地区の総合病院として開院し、地域に根差した診療所として地域マインドを持った医師が、⻑い歴史の中で地域の⽅の暮らしを⽀える診療所となりました。

    詳しく見る 詳しく見る
    詳しく見る
    詳しく見る 詳しく見る
  • 玉村屋

    ゲストハウス

    このため、医師は医療業務に加え、住まい・介護・看護・⽣活⽀援の活⽤による、究極の多職種連携を求められる。医師は、医療の提供のみでなく、多職種連携チームの⼀員として、⽣活を含めた問題解決にもあたる必要がある。

    詳しく見る 詳しく見る
    詳しく見る
    詳しく見る 詳しく見る

事業概略

  • 医療だけではない
    多職種連携による模索

    「健康」や「環境」をより深く理解し再現度を高めようと考えると、医療の知識だけでは網羅できないことも出てきます。私たちの活動は、診療所(医療)を中心としながらもさまざまな職業や人とも連携を深め、地域医療の可能性を探っています。現在私たちのチームには、ゲストハウスを運営者や、地域のお花農家など、多種多様な職種のメンバーで構成されています。そのメンバーと共に何ができるかを考え、試行錯誤を続けています。

事業概略 事業概略

メンバー

  • 此下 尚寛

    此下 尚寛

    医師
    福井大学医学部附属病院総合診療部助教

    今庄診療所に7年間勤務歴あり。福井県で最初の家庭医療専門医・指導医。本事業ではアドバイザーをしている。福井県大野市出身 田舎の医師不足地域出身者として、一住民の立場で肌身で感じた必要とされる医療は何かと追求。「教育」と「伴走」が現時点の答えであると行き着き、現在は医学部では学べない家庭医療の奥深さと楽しさを医学生・研修医・専攻医に伝え、地域とつなげる仕事をしている

    所属先HPはこちら
  • 新野 保路

    新野 保路

    医師
    福井大学医学部附属病院総合診療部
    南越前町国民健康保険今庄診療所

    滋賀県出身。幼い頃にお世話になった先生のように、暮らしを診る医者であり続けるように奮闘中。コミュニティに出ていくのが好きな変わり者。日本プライマリ・ケア連合学会家庭医療専門医・指導医。専門医機構総合診療特任指導医。趣味は鉄道全般。

    所属先HPはこちら
  • 中谷 翔

    中谷 翔

    一般社団法人 ぷらすたいむず
    地域まるっと体感宿 玉村屋

    情に棹させば流される。智に働けば角が立つ。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。とかくに人の世は住みにくい。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。

    所属先HPはこちら
  • 野村 直樹

    野村 直樹

    切り花農家
    野村フラワーフラワー
    一般社団法人 ぷらすたいむず
    地域まるっと体感宿 玉村屋

    大阪府出身。祖父の切り花栽培を引き継ぐため、南越前町へ移住。お盆向けの菊の生産を中心に、多種多様な切り花生産を行っている。自分の住む町の暮らしの豊かさのために、農業や宿業を通じて、人々との交流を図っている。

    所属先HPはこちら
  • 栗原 成美

    栗原 成美

    動画クリエイター

    生まれ育ちは群馬県の平野。大学で森林生態学を学び、新潟県の地域おこし協力隊を卒業後、各地域の農作業の手伝いをしながらフリーで写真や映像制作をしている。南越前町に通い始めて2年ほど。実家の黒猫が大好き。

    所属先HPはこちら
  • 松倉 健太郎

    松倉 健太郎

    デザイナー

    富山県出身。大学進学で来福し建築を学ぶ。卒業後はデザイナーとして就職し、リノベーションや地域に関わることが増える。その経験とデザイナーのスキルを地域に活かせるよう尽力中。

    所属先HPはこちら