河野 陽子さん

河野 陽子さん

南越前町生まれ南越前町育ち。長年、地域の人の暮らしを支えてきたベテラン看護師である。看護師以外にも多彩なお仕事をされている。いつも明るい優しい看護師さん。

看護師になったのに、大きな理由はなかった。そう話すのは今庄に住みつつ、地域の診療所に勤める河野陽子さん。たまたま進むことになった看護の、優しい眼差しで50年以上にわたり地域を見つめた河野さんにお話を聞きました。

生まれ育ち、
今でもこの地域で暮らしています。

私は、この今庄に生まれてからずっと住んでいます。人生で引っ越したのは、結婚して、それまで住んでいた集落から反対側の谷にある集落に引っ越したくらい。車で15分くらいの距離感。働いているのもこの地域にある診療所。ですので、生まれてからの約70年間ずっと、この地域で暮らしてきました。

なんとなく選んだ看護師の道を
50年間まっすぐに。

実は、看護師になろうっていうのに大きな理由はなかったんです。学校を卒業するときに、どこにいこうかなって考えたときに、人と接するのが好きだったので、看護師が向いてるかなと、考えたのですよね。学校には30人くらい同級生がいたけど、他に看護師になった人はいませんでしたね。けど、私の娘は2人ともお母さんが看護師をやっているから、看護師になろうって思って看護師をやっています。

看護学校を卒業した当初は、車で30分ほどかかる少し大きい病院に勤めていました。やがて結婚し、子どもができたら夜勤をできなくなるということもあり、今庄にあった小さな個人病院に勤めることになりました。そこからは子育てをしながら、15年ほど。その後、公立の診療所に勤め始めた流れで、今、お手伝いをしている今庄診療所に勤めることになりました。平成16年に定年退職にはなったのですが、その後、人手が必要なときなどに呼んでいただき、診療所でのお仕事をさせてもらっているところです。振り返ってみても看護師になって50年間ほど、なんとかやってくることができました。

この続きは『家庭医とゲストハウスオーナーが診るウェルビーイングな暮らし〜里山で生きる10人〜』でご覧いただけます。