吉田 良治さん

吉田 良治さん

明治33年に開業した吉五商店の4代目。大学卒業後、技術者として働いていたが、20代後半で家業へ入る。大豆関係の商品なら、なんでも作るが看板商品は、どっしりとした厚揚げと、木桶で作る味噌。

「身体をつくるのは、運動と食生活」と聞くけれども、なかなか継続するのが難しいのも事実。しかし、10年間ほぼ休みなしでも働き続けられる人が言っていたと聞くと、気になりませんか?

今回は、宿場町で4代続く味噌、厚揚げを主力商品としている吉五商店を営む吉田さんに、丈夫な身体をつくる秘訣を聞いてみました。

1日の流れを振り返ったら、
ずっと働いているって思いますよね。

朝7時半に起きてきて、まずは配達の準備をします。最初の配達先は学校です。町内の小学校で出してくれているので、栄養士の先生が作るメニューに合わせて、厚揚げ、薄揚げ、豆腐などを届けています。

学校から帰ってきたら、道の駅へ配達ですね。厚揚げ、薄揚げ、あとは味噌とか醤油を持っていきます。朝に準備してもいいけど、朝だと慌ただしく、ろくなことが起きないから、夜のうちに準備しています。表面に油カスなどがついていないかをしっかりと見ながら袋詰するので、夜にゆっくり、しっかりと。道の駅への配達が終わったら、地域の飲食店やスーパーに配達してから、商品を作り始めます。袋詰をして仕事を終えるのが、だいたい夜の11時くらいですね。夜が遅いと驚かれるかもしれませんが、日中はお客さんが買いに来てくれたりして対応するので、夜のほうが落ち着いて作業できるというのもあります。

10年くらい休みなしで、働いています。

そして、結構、休みなしでやっていますね。10年くらい前からスーパーに出荷するようになってから、休みなしになってしまいました。スーパーに出すと量が増えました。昔は近隣の商店に出すだけで経営が成り立っていましたが、閉店してしまったから、スーパーまで配達するようになりました。地元の商店や飲食店だけに出荷していた頃は、日曜はほとんどなかったから、休みのようなもんです。けど、スーパーに出荷し始めると、土日に量が増えるから、休めなくなりましたね。交代で休めればいいけど、交代してくれる人がいないので。

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